「お前等、片付けできたら帰っていいぞ」

「「はーい」」



そして、いつものように帰ろうとすると……



ガシッ...

松崎さんに腕を捕まれた。



「? どうしたんですか?」

「ちょっと話がある」



目を反らしながら言った。



「は、はぁ……」

「じゃ、俺先に帰りますね」

「あっ、うん
杏くん、ばいばい」

「ばいばーい」



杏くんは先に帰っていった。



「それで、話って何ですか?」

「その……、瑠夏のことなんだけど……」

「瑠夏くんがどうかしたんですか?」

「それが……、お前と遊びたいって、言ってるんだ……」

「えっ!?
マジですか!?
うわぁー、すっごく嬉しいですっ!!」

「それで……、今週の土曜日遊んでやってくれねぇか……?」



土曜日……は、入学式の次の日か。



「はいっ!! 喜んで!!」



瑠夏くんと遊べるなんて、超嬉しいんですけど!!



「そっか………
それじゃ、頼んだぞ」

「はいっ!!
ところで、何処で遊ぶんですか?
松崎さんの家ですか?」

「ま、まだわかんねぇから、今日瑠夏に聞いてみる」

「わかりました
それじゃ、あたし帰りますね」

「あぁ
気を付けて帰れよ」



それから、寮に帰った。