「りゅ、龍〜」



梓は涙目になって、龍に抱きついた。



「おー、よしよし」



龍は梓の頭を撫でていた。



なんか……、面白くねぇ……。

………何でだ?



コソッ……

「そういえば、梓が女やったら、昨日旬と風呂場で会うてしもたんとちゃうか?」

「えっ////
な、なんで知って……////」

「ほなって、俺はちゃんと旬に梓が入ってるって言うたし」

「マ、マジ……!?」

「でも、ぼーっとしとったから、聞こえてなかったんとちゃうか?
まぁ、ドンマイやったな、梓(笑)」

「ドンマイどころじゃないよ〜…
昨日、恥ずかしすぎてなかなか眠れなかったんやぞー(泣)」

「ハハハッ!!」

「笑い事じゃねぇよ〜!」


龍が小声で梓に何か言っていた。

何を言ったのかは、俺には聞こえなかった。



「おい、2人で何コソコソ話してんだよ」

「な、なんでもねぇよっ…////」



梓は顔を赤らめて言った。



「お前……、顔真っ赤だぞ?
大丈夫か?」

「だ、大丈夫だからっ!!
あっ、俺そろそろ出掛けてくるっ!!」