「お、おはよー……梓」



俺は思い切って言った……って、俺は恋する乙女か!!



「あっ、旬、おはよー」



あれっ!?

めっちゃ普通なんですけど……。

いや、普通にしなくちゃいけないんだけどさ……、なんか苛つく……。



そう思っていると……



「龍、話があるんだけど……」



梓が龍に話し掛けていた。


「ん? なんや?
真剣な話か?」

「あぁ」

「ここでえぇんか?」

「あ、あぁ……
旬には、昨日話したから……」

「ふぅん……
ほな、どうぞ!」

「あのな……、俺……実は……、お、女…なんだ……」



梓眼鏡を取って言った。



「………は?」

「俺の母さんとこの学校の理事長が友達で、が、学費を安くしてくれるから、無理矢理いれられた……、みたいな
ハ、ハハハ……」

「それ………、本間……?」

「ほ、本間……です……」

「へぇ〜……
で、なんでそないな大事なこと、言うてくれたん?」

「旬と龍には、隠し事できんかったから………」

「そっか……
話してくれてありがとうな、梓」



龍は梓の頭に手を置いて言った。