携帯を開けてみると……


りゅ、龍からだっ!!

ヤバッ、ご飯いらないって言うの忘れてた……っ!!



あたしは、急いで席を立ち外に出て、電話に出た。



「もしもし」

「もしもし、梓?
今日晩飯いらんのか?」

「ごめんっ!!
連絡するの忘れてたっ!!
今、同じ中学の奴と飯食ってたっ」

「そうやったんか
ほな、わかった
門限までには帰ってきいや」

「了解
じゃあな」

「じゃーなー」



それで、電話を切った。



ふぅー……。

焦ったー……。


でも、嘘つくのが当たり前になってきたなぁ……。

ちょっと罪悪感が……。



「……まぁ、仕方ないか!」



1人でそう呟いて、皆の所に戻った。



「ごめーん
ちょっと、お、オカンから電話があって」

「お前、大丈夫なのか?」



松崎さんが聞いてきた。



「大丈夫ですよ
晩飯いるかどうか聞いてきただけですから
さっ、食べましょ食べましょ」



それから、皆で話をしながら食べた。



「じゃー、帰りますか」

「うん、そうだね」

「それじゃ、松崎さん
お勘定お願いします」