「えっ!?
で、でも……」

「大丈夫!
さっ、中入ろうっ!」



そう言って、男の子の手を取って、中に案内した。



カランカラン...

「いらっしゃいま……って、瑠、瑠夏!?」



松崎さんが男の子の方を見て言った。



「松崎さんの知り合いですか?」

「知り合いっつぅか、弟」

「えっ!?
マジですか!?」

「へー、松崎さん弟いたんですね」

「っていうか、全然似てないですね
松崎さんは、無愛想でクールな感じだし、弟くんは正反対の可愛い感じだし」

「悪かったな、無愛想で
それより、瑠夏どうした?
いつもは、この時間帯は家で留守番してるか、友達と遊んでいるかだろ?」

「な、なんか、寂しくなったから来た……」



ヤバイ……ッ!!

本当に可愛いんだけど!!



「そうか……
じゃあ、今日は仕事終わるまで店にいろ」

「い、いいの!?」

「当たり前だ
ここに座っとけ」



そう言って、松崎さんの前にあるカウンターの所を差した。



「何食べる?」



松崎さんが聞いた。



「お金……ない…から……」