「松崎さん、それじゃ先に失礼しますね」

「おぅ、お疲れ」



それで、行きの時と同じところで着替えて、寮に帰った。


あっ、そうだ!

いいこと考えた。

あたしは……って、今は俺か。

俺は、ちょっと寄り道をして帰った。




ガチャッ...

「ただいまー」

「おぅ、おかえり
遅かったな」



リビングには龍がいた。



「ちょっと……な
ところで、旬は?」

「部屋で寝てる」

「ふぅん……
あっ、2人共飯食った?」

「まだー
腹減ったー」

「そう言うと思って、今日は俺が飯を作ろうと思います!」

「マジ!?
梓、料理できんの?」

「できるとも
結構上手いんだぞ」

「そりゃ楽しみだ
で、何作るんだ?」

「天ぷら!」

「おぉ〜……って、揚げるだけやんか……っ」

「おまっ……、天ぷらは結構難しいんだぞ!
油とかいっぱい飛んで危ないんだからな!」

「そぅか〜?
俺でも作れそうやで?」

「そんなこと言うんなら、龍は自分で作れ!」

「すまんすまん
冗談やないか、冗談」

「……作ってくださいは?」

「作ってください」

「しょーがないなー
じゃあ、今から作ってあげるよ」