さ、さっさと店に帰ろう…っ!!


それで、早足でコンビニを出た。



バンッ...

「お昼買ってきました!!」

「お前…、客きてんだから、大声だすなよ」



そう言って、ほっぺたを引っ張られた。



「ふ、ふいまへ〜ん」

「本当に、このアホが…」

「い、いひゃいふぇふよ
まふひゃきしゃん…」



そして、やっと離してくれた。


ふぅ〜……、結構痛かった。



「で、飯は?」

「ちゃんと買ってきましたよ
ほら!……ってあれ!?」

「どーこにあるんだ、コラ」



あたしの両手には何もない!!


もしかして、慌ててたから忘れてきちゃった!?



「レ、レジに忘れてきちゃいました……」

「ほ〜う……」



ギャーッ!!
ま、松崎さんの顔が……、めちゃめちゃ怖い……っ!!



「い、今すぐとって参りますっ!!」



それで、出て行こうとすると……



「すいませーん
これ、さっきコンビニで忘れていったおにぎりですけど」



旬がおにぎりを届けてくれた!



「あ、ありがとうございます!!
あなたは命の恩人です!!」

「そんな大袈裟な……」



あぁ〜、今は旬が神様に見えるよ……。



「すいません、わざわざ届けてもらって
この馬鹿のせいで」



松崎さんがそう言って、あたしの頭に手を置いてきた。