「あっ、そうそう髪の毛どうする?
切る?
それともズラかぶる?」

「ズラなんて面倒だから切る」

「じゃあ今から行っておいで、はいお金」


それで、2000円渡された。


「じゃあ、いってきます」

「いってらっしゃい」



それから、自転車に乗っていつもの美容院に行った。


はぁ〜……めちゃくちゃ憂鬱…。

髪を切ったら腹を括ろう!!
そう思っていたら美容院に着いた。



カランカラン...

「いらっしゃいませ…って、梓ちゃんじゃない!
久しぶり〜」

「お久しぶりです、瑞希さん」


この人はお母さんの同級生の青木瑞希(アオキミズキ)さん。

かなりの美人さん。



「梓ちゃん、今日はどうしたの?
せっかく髪伸ばしてたのに切っちゃうの?」

「聞いてくださいよ!!」

「おぉ…、今日はだいぶ荒れてるね
どした?」

「あたし……男子校に行くことになったんですよ!!」

「へー、そりゃまたなんで?」


普通もっと驚くもんじゃない!?

まぁ、いっか。



「お母さんが授業料半額になるからって男子校に決めたんですよ!!」