ガチャッ...



「旬ー、今の電話誰ー?」



梓が部屋から出てきた。



「ごめん、目覚めた?」

「うん……」



目を擦りながら頷いた。



「お袋からの電話だったんだ」

「……お母さん?」

「かなり過保護なんだよ」

「ふぅん…
あんまり、お母さんに怒鳴ったら駄目だよ……」



そう言って、俺の隣に梓が座った。



「へいへい
お前、まだ眠ぃのか?」

「うーん……、若干」



俺の見る限りではかなり眠そうだけどな。



「もっかい寝てくる……」

「おぅ」

「1時間たったら起こして」

「了解」



それで、また梓は部屋に戻っていった。


あー、危なかった……。

結構こういう嘘は中学のときから隠してきたから得意だけど、ちょっと焦ったな……。


まぁ、引き続きテレビを見るか……、あっ、お笑いやってんじゃん!!



それから、お笑い番組を1時間ぐらい見ていた。



―――――――
――――
――



そろそろ1時間ぐらい経ったかな。

梓を起こしに行くか…、ついでに龍も起こしてやるか。


それで、始めに梓を起こしに部屋へ行った。