すると……



♪〜♪〜……



俺の携帯から電話がかかってきた。



「もしもーし?」

「「「若ー!!!!」」」



キーン……、耳痛ぇよ……。



「うるせぇんだよ!! お前等!!」

「「「す、すみません…」」」

「でも、さっきからずっと電話してるのに出てくれないし…」
「俺等、若がいないから寂しいんすよ!!」

「あー、ずっと寝てたから
悪ぃ悪ぃ」

「明日はちゃんと出てくださいよ〜……」

「お、お前等、明日も電話してくる気かよ……」

「はいっ!!
当たり前っすよ!!」

「はぁ〜……、電話なんて仕事の用のときだけでいいんだよ」

「そ、そんな〜……」

「じゃ、俺忙しいから
またな」

「えぇ!!
ちょっと待っ」ブチ



何か言ってたけど、まぁしょーもないことだろ!?



今のを見てわかった人もいると思うが、実は俺の家はヤクザ。

で、今の電話は組の奴等。

このことを知っているのは龍だけだ。

龍とは一応幼なじみだからな。



梓には……、バレるまで黙っていようと思う。

梓は良い奴だし信用もできるけど、親父には誰にも言うなって言われてるし……。