かまえてなくていいんだ



その胸のど真ん中へ

全力でまっすぐ
投げるだけ


あなたが一番
取りやすいように

あなたが取るしか
なくなるように



教えてくれたのは
あなたでした


手元から
力なくこぼれた
あのときの言葉を

戸惑いながら
受話器の向こう

やさしい声で

すくってくれたのは

あなたでした



ありがとう



だから

たったひとつに

すべてをこめて



あなたが自然と
受け取れるような

あなたが思わず
ほほ笑むような


そんな まっすぐを

ぼくは投げます