……


『前、誰もいない…ね?』


「……」





…きまずい。



前にいる龍は野菜たっぷり入ったざるを
片手で持ってて


その後ろを私が歩いてるんだけど……



……きまずい。



あ-もう、



なんか泣きたくなってきた…



あ…目が潤んできた気がする……




目の前がうるうるしてるもん。









あっ


こけっΣ



「っと…」



はい、馬鹿、です。私



いっちゃい石ころにつまずきました。



ふと、前を向くと



龍が片手で支えてくれてた。