「私、貴方のことが…ずっとずっと好きなの!」


目を赤くして、必死に叫んだ。
お願い、私を見て。



「俺は……ごめん。やっぱり信じられない」


彼は軽蔑するような視線を向ける。
確かに私は過去に彼を裏切った。
でも愛の力で解決出来ると思ってた。
私だけが貴方を愛してたのかな。


「…わかった。さよなら」


私は走ってその場を去った。
どうしたら元に戻れるんだろう。
私は絶対、諦めない!
だから待っててね。



「加奈子…」


男の小さな声が一つ響き渡った。