「じゃあ、菜智たちお風呂入ってくるね!」
そう言って旅館にある温泉に行くことにした。
『貸し切りっていいね』
温泉にはクラスの女子が何人かいただけだ。
『菜智~ 祐希クンとずいぶん仲良くなったみたいだね?』
「誰かさんにおいていかれたからねー」
『すねたっ』
「祐希はね、いい友達って感じ!何でも話聞いてくれるしね?」
『そうなんだ?』
「ひめはどうなの?
菜智、ひめから何にも話聞いてないよ?」
『あのね?私、雅紀の事好きになっちゃった。こんな気持ち初めてかもしれない。達也のときはさ、ノリって感じだったじゃん?』
「そっか!ついに好きになったんだね!
なんか嬉しいよ!」
『でもね、好きになっていいのかな?って思うの。もう好きになっちゃったんだから止めることできないけどさ…?』