「別にいいよ。
久しぶりに
会うからと思って
早く来ただけだし。」


なんかいじけてるし‥

『本当にごめん!
急いで来たんだよ‥?』


メールに
気づいてからだけど…
と心の中で思いつつ
謝った。

「もういいよ。
時間もったいないし」


そう言って達也は私に
触れたか
わからないくらい軽く
キスをした。


『ここ外だしッ!』

嬉しいんだけど
それ以上に恥ずかしくて
恥ずかしさを
紛らわせる為に
ついこんなことを
言ってしまって、

後からもっと
可愛いこと
言えばよかったと
少し後悔した。


「だって久しぶりじゃん
俺は毎日こうして
放課後、遊びたかった」

と言って私の手を
繋ぎ歩き出した。

どうして達也は
こんなにも
私をドキドキ
させるんだろう。

どうして、
恥ずかしがらずに

簡単にそんな言葉を
言えるんだろう。