お屋敷の一角…――― 


「もうすぐ夕日が沈む…兼次よ、お前の命ももうすぐだな」


怒れる民衆、殿方の見守る中で直江兼次は縛られ、藁の上に正座させられ無慚な姿をしていた


「何か言い残すことはあるか?」


「…いえ、有りません」


俯き、静かな声で答えた兼次


「そろそろ時間だな…」


そう言い、武士は兼次の首に刀を突き立てる


「やれっ「お待ちください…!」