池田…池田っ

「あった!C組…」

あいつらは?

目を動かし、C組の名簿を確認していく。


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遠大春
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浜中卓
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名簿にはっきり印された二人の名前に、開いた口が塞がらないってやつ。

もう一人の笹川結斗ってやつは隣の隣のA組。


不良グループはその3人と他に5人だから全員で8人。

その中で名前わかるのは3人だけだから他のメンバーはどこのクラスなのかはわからない。


でも、二人も同じクラスだなんて…


あたしは重いあしどりでC組へ向かった。

教室に入ると、慣れない雰囲気が漂っていてあたしはそわそわしていた。


友達…できるかな…

ってか、あの人達と絡まないようにしなきゃー…


入学早々嫌だなー…


席を見つけ、スクールバックを机のわきにかけた。

「はぁ…」

「入学して早速ため息?」

「わっ!!」

急に前の子に話しかけられて、おもいっきりびっくりしてしまった。

「だ、大丈夫?」

「うんっ、大丈夫。ごめんね!」

「あたし、杵田奈々(キネダ ナナ)。よかったら友達にならない?」

ロングの髪の毛は緩く巻かれていて、顔立ちも綺麗でいい意味でとても高1には見えなかった。

「あたしは池田悠姫!よろしくね」

奈々ちゃんか…

とりあえず友達できてよかったかな?