ベッドに入り拓也は麻美を抱き寄せ軽くキスをした。

「拓也……。」麻美もそれを望んでいたかのように拓也を見つめた。

拓也はまたキスをし、キスをしたまま麻美の服の中に手をいれようとした。

「えっ…ちょっ拓也！嫌！！」麻美は焦りながら拓也から離れた。

「ごめん。嫌だった？」拓也はすまなさそうに言った。

「…だっていきなり。会ったばかりだし私まだそんな…。」麻美は少し涙まじりに言った。

「俺とじゃ嫌？」拓也は尋ねた。

「嫌とかそんなのじゃなくて、拓也のことはいいかなって思ってるけどまだ好きとかわかんなんし拓也は好きな人とじゃなくてもできるの？」麻美は潤んだ瞳で拓也を見つめた。

「…………。」拓也は何も答えなかった。

「侑佳のこと……侑佳のこと気になってるんじゃないの？」麻美は小さな声で言った。

「えっ………？？」拓也はうつむいていた顔をあげた。

「侑佳の話ばっかりしたり侑佳と会ったときの反応とか……なのになんで私に…。」麻美は尋ねた。