「ちょっとごめん。」貴弘はそう言って恵里奈の横を離れ席をあとにした。

「ちょっと貴弘?」恵里奈はとまどいながら言った。しかし貴弘は何も言わず行ってしまった。

「悠介、ちょっといいか?」貴弘は悠介と侑佳のそばにいき悠介を呼び出した。

「どうした?」悠介は尋ねた。

「いいから、ちょっとこいよ。」貴弘はそう言って部屋の外へ行った。

「なんだよ、あいつ?」悠介はそう言って部屋の外へ行った。

「はやく戻ってきてね。」侑佳は笑顔で言った。

貴弘はトイレへと悠介を呼び出した。

「悠介…おまえ侑佳と付き合っているのか?」貴弘は真剣な眼差しで尋ねた。

「なんだよ突然。」悠介は笑いながら言った。

ドンッ……貴弘は壁を殴り

「真剣に聞いているんだ、答えろ。」強い眼差しで悠介を見ている。

「付き合って……ない。だけど俺マジで侑佳が好きだ。」悠介の顔から笑みが消え真剣な眼差しで答えた。

「そうか……。」貴弘はうつむきながら言った。

「貴弘…もしかして侑佳が気になる?」悠介は尋ねた。

「…………。」貴弘は何も答えなかった。

「……俺そろそろ戻るな。」そう言って悠介はその場を立ち去った。

「悠介!!」貴弘は言った。

「そうか、やっぱりお前もか。」悠介の顔に笑みがあらわれ言った。

そして二人は部屋へと戻って行った。