「待って。」侑佳はとっさに悠介の手をつかんだ。

「私まだわからないの…だって…。」

侑佳は雄彦とのこと、そして事故のことを話した。雄彦と悠介がとても似ていると言うことは話さなかった。

「そんなことが…。」悠介は言葉を失っていた。

しばらく沈黙が続いた。侑佳が先に口を開いた。

「悠介の家行ってもいいかな…?」

「あ、ああ…。」悠介は戸惑いながらも笑顔で言った。

二人の手は重なりあい夕日が沈みゆく道を歩いていった…