二人は息がピッタリあいハモリながら歌った。

「うまーい。」響子、恵里奈、恵は拍手し、少し興奮している。

それぞれが歌を歌いはじめ座っている場所も変わっていった。
貴弘の横には恵、拓也の横には恵里奈、響子の横には賢司が座っている。
お互いの距離がちぢまり賢司が響子にせまっていった。

「ねぇねぇ響子さぁ今彼氏いるの?」

「今はいないね。」響子は淋しそうに言った。

「まじ?じゃあ俺とかどう?」賢司は真面目に言った。

「んーわかんない。」響子はさらっとうけながした。