雄彦の事故から数日、侑佳は自宅の部屋に引きこもった。

「もう…恋なんてしない。」
あの日侑佳が病室で放った言葉…あれから侑佳は誰とも口を聞いていない。

　突然携帯電話が鳴りだした。

「誰だろ？」

侑佳は携帯電話を手に取りメールを開いた。麻美からだ。

「最近学校休んでるけど、どうしたの？みんな侑佳が来るの待ってるよ。はやくきてね。」

突然侑佳の目から涙がこぼれ落ちた。なぜ涙が出たのかはわからない。だけど不思議と涙があふれてくる。侑佳は涙を流しながらメールを返信した。

「明日からいくよ。心配かけてごめんね。」

そう麻美に返信し侑佳は眠りについた。