や、やだぁ……っ どうしよう、どうしよう……。 涙目になりながら、ケータイを握った瞬間。 「あれ―――…瑠璃?」 どこか、聞き覚えのある声に……私は引き寄せられるように顔を上げた。 「あれ…遊く……ひゃ、あっ」 続きの言葉は、 スカートを捲り上げて、どんどん這い上がっていく大きな手に遮られてしまう。 「…――、おい」 遊くんの腕がスッと私の後ろに回ったかと思ったら スーツ姿の中年の男の人の腕を捻り上げた。