こんなに弱気になってちゃいけないのに。 今まではこんなの、なんともなかったのに―――。 電車が走り始めたら、少し余裕が出来て…。 ふぅ…、良かった―――。 って思ったのも、束の間。 凜久たちが一緒に乗り込んでくれるようになってからは、 1度だって、なかったのに。 スカートの上から、私を触る…大きな手。 揺れのせいかな……? と、思ってみたけど。 揺れとは関係なく、サワサワと動くのを…確かに感じる。