「瑠璃はそんな弱くねぇって」
――俺たちが中学だった間、瑠璃はちゃんと1年通ってたんだぞ?
と、続ける。
「お前はなぁ、瑠璃に対して過保護過ぎなトコがあるから」
確かに、それは認めるよ。
高校に入ってから、あの満員電車とか。
体育の時のケガとか。
俺が手を出さなくても、瑠璃は大丈夫なはずだ。
「“守ってる”じゃなくて、お前の場合は“甘やかしてる”んじゃねぇの?」
――実際、瑠璃はそんなに弱くないと思うし。
――そういう中途半端な優しさが瑠璃から離れられない、
過保護なお前を作るんだよ。
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