深くて、溶けてしまいそうな熱いキスの後。

酸素がうまく取り込めなかった私は、頭がクラクラしてまた凜久の胸に体を預ける。



「ごめんね、なかなか止まれなくて…」


「ううん…」


私も、止まらなかったから…。

なんて恥ずかしくて言えないけど自分からもあんなにキスを求めちゃうなんて…――初めて。



もしかして私…本当に欲求不満だったのかな――。

保健室でキスしちゃった訳だし、



「瑠璃…顔、真っ赤」

「……っ」


さっきまでのキスを思い出しちゃって、体中が火照っていく一方みたいだ。






しだいに部活の声なんかも、小さくなって

薄暗くなった部屋に落ちる影。




「そろそろ帰ろうか」

凜久の声にコクッと頷くと、凜久に続いてベッドを降りた。

ベッドに微かに残っていた、凜久の体温を手のひらに感じながら。