……あれ?

かさのせい?


凜久、顔赤い……。




「――…瑠璃、」

あんまり俺を煽っちゃダメだよ?


その言葉を聞いたのは、耳のすぐそば。


気が付けば、赤いかさを握りしめていた手は離れ

スローモーションのように落ちていく


―――……赤。