「……だって」 「へっ、きゃあ……っ」 急に肩を抱き寄せられ、ひとつのかさの中で凜久に密着する。 「俺は毎日これでもいいのに?」 「りり…っ、凜久…」 真っ赤に染まった顔が、赤いかさのせいでさらに赤く染まる。 でも、凜久がそう言ってくれて、嬉しい……なんて思ったりで。 雨の日も悪くないなんて思っちゃうよ。