放り出された細長い足がスッと上に持ち上げられたかと思ったら、


「んん…」


壁側へ寝返りを打ってしまった。


これじゃあ、瑠璃の寝顔が見れないよ…。


その前に、壁に掛けられている…ウサギの時計に目をやると。


どうやらもうそろそろ起こさないといけない時間が迫っていた。




「仕方ない…か。」


瑠璃…いい加減起きないと、

イチゴ柄のタオルケットを剥ぎ取る。



片足だけ、ベッドに膝を付いて、顔だけを接近させてみる。



「何されても知らないからね?」




柔らかい髪の毛をそっとすくって露わになったのは、瑠璃の耳。


柔らかいアーチを描くその縁に沿って、ゆっくりと舌を這わせた。



「ふひゃぁっ…」


ピクッと肩を震わすと――。