「もう、可愛かったあの頃の俺じゃない」


すぐ後ろで感じる気配は、

あの頃の

小さくて、可愛くて、シュシュが似合っちゃうような


凜久とは、
まったく別のような気がして。




「……ッ」

ひとりだけ、置いてきぼりにされた気分になって……

凜久だけ
遠くに行っちゃったみたいで……



気が付けば
頬の上を涙が滑り落ちていた