大丈夫……。 顔が赤いのも ドキドキしている心臓も 見られない、ハズ。 「良かった……、もうほとんど治ってる」 「……ッ!」 長い指が、キズ跡のひとつひとつに滑り落ちてくるから…… 目をギュッとつむって 声を抑えることに必死だった。 「――声、ガマンしてるの?そういうことされると……」 「……あ…っ」 「出させたく、なる」 瞬間、背筋に温かいものが駆け上がってきて…… 私は 声を抑えることが出来なかった。