「じゃあ…瑠璃、くれぐれも迷惑をかけないようにね」 「うん…ッ」 「凜久くん、よろしくね」 「はい」 さっき家まで帰ってきた道のりをおんなじように歩く。 「バック、やけに大きいね」 「そ、そうかな……?」 大きく膨らんだバックを、凜久に持ってもらって。 もう片方の手を、重ね合う。 ――…そう 今日は凜久の家に『お泊まり』の許可が出たんだ。 最近は、ずっと家で休んでたし 凜久もそれに賛成してくれて。