「夏休みに入ってから、また来よう?」
「うん!絶対だよ?」
小走りに駆けてくる瑠璃が、俺の手を
優しく
優しく
握りしめてくれた――…
帰りの電車は意外と寝ることはなくて。
それはきっと、お昼寝をしちゃったからだろう。
さっきとは逆に、
「……凜久、おいで?」
瑠璃が自分の肩をポンポン叩くから、そこに頭を乗せちゃって。
最後の方は、瑠璃に甘えて。
このまま電車が止まらずに走り続けてくれればいいのにって――
本気で考えちゃったよ。
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