それは、 教育実習が最後の日だから。 大丈夫…… 学校が終わるまでには、ちゃんと帰るから。 普段なら、 授業を受けている時間。 次第に俺も睡魔と瑠璃の香りに誘われて…… 夢の中へと足を踏み入れる。 「……シアワセ」 握られた小指の感触を忘れないようにと。 温かい光の中へ、体を委ねた。