「でも……あの頃より、今のが
もっと好き」


いつにも増して、甘々な言葉を連発する凜久。


……ダメ
ドキドキを通り越して、

胸がイタい……。


凜久の発する言葉のひとつひとつが、致命傷にもなりかねない

深くて甘いキズ跡を刻んでいく。




「瑠璃は……、どうなの?」

私の横の座席に、手を突くと

身を乗り出して私の顔に
急 接 近――…




「……え、えっと…」

チラッと凜久の瞳を下から見上げると、真っ赤な私の顔が映っているのが見える。


恥ずかしさに耐えきれなくて、顔をフイッとそらせば、