「ん、んん……?」

瑠璃の体をベッドに傾けようとした時にやっと気が付いたんだ。


小さな両手が、しっかりと俺の服を握りしめていたことに。



はぁぁぁああ……。

なんでいちいち、こんなに俺を揺さぶってくれるの?


また、明日からの生活に支障が出そう。



今日は使われないと分かった布団を、ちょっぴり罪悪感の混じった視線をチラリと送りつつ。



甘い香りで俺を誘う瑠璃を抱いたまま、ベッドへと背中を沈めた。





 ――やば、

 もう、シアワセ。