「――いッ……、」 腕から着地した為、よみがえるのは体を貫くような鋭い痛み。 反射的に起き上がろうとしたけど ……起き上がれない。 うつ伏せに倒れたまま 声も出せなくて。 もしかしたらこのまま死んじゃうんじゃないかって そう、思った時―― 「……瑠璃ッ、瑠璃!!」 いつだって、手を差し伸べてくれるのは凜久で。 こうして、どうしようもないくらいに沈んだ気持ちも軽くしてくれるのは凜久なんだ。