とうとう、凜久の前で肌を晒されてしまった。
「瑠璃……」
奥から絞り出すような声が聞こえれば、フワリと優しく抱きしめられて。
「……ふぁっ」
凜久の髪が肩にかかったかと思ったら、うなじに唇が軽く触れて
それだけでピリリと弱い電流が流れたみたいに、
甘い声を抑えきれずに仰け反ってしまう。
「本当に――ごめん」
凜久は謝ってくれてるのに……
もっと、もっと……って思うのはおかしいのかな。
「……うん」
最初は耳たぶから始まり
肩、背中へと凜久の唇が傷口の上を優しく滑り落ちていく。
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