――えっと、


キズがあるのは、右腕と背中と

……足。




「それなら自分で「これも俺がやってあげるよ?」

薬を受け取ろうとしたら、意地悪な凜久の腕に交わされてしまう。


いつになく真剣みを帯びた凜久の視線に、体が動かなくなる。




ゆっくりと
ボタンを外されてしまえば――




もう、指一本さえ動かすことが出来なくなる。



「下のキャミも……いい?」


“いい”
それは、脱がせてもいいかっていう、暗黙の合図。



コクンと静かに頷くと――