そっか…… お母さんも仕事忙しいよね。 「腕、動かせる?」 さっき、凜久の頬を触ろうと動かした時。 鋭い痛みが走ったんだ。 体の右側から、車と衝突したから……だよね? 「――…痛ッ」 やっぱり。 右腕を動かそうとすると、痛い。 「無理して動かさなくても、大丈夫」 布団から出た私の腕を、凜久がそっと元の位置へ戻してくれた。 「俺が、食べさせてあげるから」 ――えぇぇぇええッ? 「そ、そんな恥ずか「問答無用」