「さっそく、今日からだから。荷物取ってくる」 ――本当に、ごめん。 帰り際、切ない表情で……そんな言葉をこぼされて。 胸がキュウッと痛む。 凜久は……悪くないんだよ? 少しだけ離れてしまった距離を、また……取り戻せるかな――? もっともっと、 凜久に近付きたい。 もっともっと、 凜久のこと知りたいよ――。 高鳴る胸の鼓動を感じながら、ため息をもらした。