「そ、かな…?」


「とにかく瑠璃はそのままでいいの、そのままが1番可愛いよ。」


「ふふっ、ありがとう」


カバンの中から、私の好きな一口サイズのチョコを取り出すと、あおいの手のひらに乗せた。




帰りは、凜久が私のクラスに来てくれるって約束したんだけど大丈夫かな?来れるかな?


遠くから、女の子の騒ぐ声が聞こえる。


も、もしかして――…



「じゃ、私は一足先に帰るね」


あおいの背中を見送ると、教室のドアから凜久が顔を出す。



「凜久…っ」

タタタッと駆け寄ると、



「じゃあ帰ろうか」

ふたり並んで校舎を出る。