――ガラガラ 「そういえば……」 「持ちますよ」 「ありがとう、片桐くん」 両手にダンボール箱を抱えた先生が戻ってきて。 何かを言いかけた先生を遮り、重たそうなダンボール箱をヨウが変わりに持った。 それをテーブルの上に置くと。 「さっき、瑠璃ちゃんを見たの。向こうは気が付かなかったみたいだけど」 ――やっぱり。 瑠璃は一体何をしようとしてるんだろう。 次に話してくれた言葉に、 体が冷たく――冷めていくのを感じた。