「――瑠璃ちゃん、もしかして」


「…あ、違いますっ」


先生が遠慮がちに続けようとした言葉は多分いじめ…だ。


それで私は慌てて否定した。




「…そう」

安堵の微笑みをこぼしながら、まだ時間あるから…ゆっくり休んで行きなさいね、

そう言って静かにカーテンを閉めてくれた。



再び、白く埋まる視界。




瑠奈は一体どんな事をしてくるのだろう。

凜久の温もりまだ微かに残っているベッドに背中を沈めると


得体の知れない恐怖から逃れる為に、瞳を固くつむった。