「――…りく…?」
スヤスヤと寝息を立てる顔はまだ幼さを強調していて。
「…わ、可愛い……」
思った事が口からポロッとこぼれてしまった――。
気付けば、少し開いた唇との距離を“自分から”縮めていて……。
「…はっ、わわ…っ」
私…、今…何しようとして――!
「誰が可愛い、だって……?」
瞳は閉じられたままなのに、寝顔は変わっていないのに、
さっきよりも隙間が開いたその唇は、意地悪な曲線を描いていて。
「大胆な瑠璃も、嫌いじゃないよ――?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…