――ドキドキ、ドキ。


なんだか今日は、朝早くに目が覚めちゃって。


久しぶりに、凜久を起こしに来たんだけど……。



最近は凜久に起こされてばっかりだっかから。


まだ寝ている凜久の部屋に入るのは本当に久しぶり。



出来るだけ音を立てないように、部屋に忍び込んだ。




……あの頃の私は…凜久が寝ている布団の上に乗っかって、起こしてたんだよね…。


今考えると、急に恥ずかしく思えてくる。



ベッドのすぐ脇に腰を下ろすと、頭まで被っている布団をそっとはがした。