この物語はタイトルにもあるように病気の話ですが、私自身は病気になったこともないし、知識も豊かではないので病気の表現が軽いと思う方もぃると思います。
気を悪くなさるかたは
ご遠慮ください。


けっして軽い気持ちではないのですが
「こんなことあるか!!」など
思われる方もご遠慮ください。




そうでない方は温かく見守りつつ
読んでください。



   2009・8・19〜



愛沢詩保(あいさわしほ)
子供の時から重い病気で学校には
ほとんど行けてない。
華奢で可愛い感じ。
性格は素直で優しくていい子。



三原秋維(みはらあきい)
詩保とは小さいころから仲良しで
支えてあげていた。
背も高くかっこいい
いわゆるモテる男。
学校ではクールだが詩保の前では
心配性。
詩保には「あきちゃん」と
呼ばれている。



松川楓(まつかわかえで)
詩保の親友でめっちゃ明るい子。
人の悪口とかも言わない
友達の多い子。
秋維と蛍斗とは幼馴染。
綺麗系のため隠れファンが多い。



高ノ内蛍斗(たかのうちけいと)
秋維の親友で楓の彼氏。
明るい性格のため男女ともに
人気のある男。
でも小さい頃から楓一筋。
学校1有名なカップル。




山上翔(やまがみしょう)
上の4人と同じクラスで委員長。
責任感が強く人とはあまり
喋らないため友達はほとんど
いない。
整った顔のため女子からは
人気があるが本人は興味がない。







新堂悠(しんどうはるか)
詩保の担当医師。




坂井美香(さかいみか)
看護師。詩保と仲が良い。 




牧野竜一(まきのりゅういち)
3-Cの担任。生徒からは『牧ちゃん』と呼ばれている。生徒思いで生徒に慕われている。







目覚めると白い天井と廊下を
人が歩く音がする。


いつも決まった時間に検温に
訪れる顔見知りの看護婦さん。


そうここは病院。



私の名前は愛沢詩保。

小さい頃から重い病気のため
入退院をくり返していた。

そのためほとんど学校には
行ってない。



今季節は春。

そして今日は始業式の日。

今日から私は中学3年生になります。


学校は私立でテストで
点を取れば進級できる形だから
問題はない。


こうみえて結構賢いんだから私。







「おはよー詩保ちゃん。よく眠れた?」

顔見知りの看護婦の美香がいつものように訪ねてきた。



「はい。よく眠れました。」

ニコッと笑いながら答えた。


「はぁ〜」


病院生活が長いためか詩保は肌の色が白く華奢な体系なので保護欲にかられる雰囲気を持っていた。


そんな子にほほえまれて美香もため息が出た。


(女の私でさえ可愛いと思うのに男にしてみたら・・・ほんと罪な子)



詩保は外にもあまり出たことがないので自分の魅力にはまったく気づいていないのだ。








「美香さん ため息なんてついてなにかあったの?」

詩保が心配そうに尋ねた


「なんでもないよ。そういえば今日は始業式だねー。詩保ちゃんも体調さえ良ければ行けたのに・・」


詩保は春休みに家で倒れてまた入院生活になってしまったのだ


「そうなんですけど、倒れちゃったし無理するとまたみんなに心配かけちゃうんで」


「そうね。まぁみんな今日は学校終わるまでは来ないと思うからゆっくりしてな」



そう言って仕事を終えて美香は帰って行った




(始業式かぁ〜私もあきちゃん達と出たかったなぁ・・・)







お昼を過ぎた頃少し廊下が騒がしくなったと思ったらノックも無しに扉が開いた



「詩保-」

そう言いながら満面の笑みの楓が入って来た



「こら!ノックぐらいしろよ。」

楓を注意しながら入ってくる蛍斗


「ったく楓は」

あきれながら入ってくる秋維




みんな私の大好きな友達





「みんないらっしゃい」

笑顔で言う詩保



「笑った詩保可愛い-」

楓がおもいっきり抱きついてきた




「楓だけ詩保と抱き合ってずるい」

蛍斗がうらやましいそうな顔で言う


「お前らなぁ。詩保が困ってるだろう」



「ははっ。大丈夫だよ あきちゃん」

気にしないでと言いながら笑う詩保


「無理すんなよ。あっそういえば俺ら全員同じクラスだったぞ」


「えっ ほんと!?嬉しい-」

笑顔で答えた詩保を見て秋維の顔が赤くなった



詩保の笑顔は天使のほほえみなのだ








「あきちゃん顔赤いけど大丈夫? 具合悪い??」

心配そうに聞いてくる詩保

「顔赤いって大丈夫なの 秋維」

意地悪そうにニヤニヤしながら聞く楓



「大丈夫だよ。てか笑ってんじゃねーよ 2人とも」
安心させるように詩保に言ってから怒り出した秋維

それを見てキョトンとしながら

「なんで2人は笑っててあきちゃんは怒ってるの?」
と天然な発言の詩保に
はぁーとため息をついた秋維

対して大爆笑の楓


「詩保は可愛いなぁ」
と蛍斗にも言われる始末




「もうっ!みんなしてバカにして。」

顔をプクッとふくらましてふくれっ面になる



「機嫌わるくすんなって。詩保の好きなケーキ買ってきたぞ」


「えっ ほんと!?やったぁ。
ありがと♪あきちゃん」


「ケーキ1つで機嫌直るとは単純だなぁ」


「あきちゃんはいつも一言多いです。」
べぇーと舌を出しながら言う


そんな動作でも詩保がやると可愛く見えてしまう秋維