中学校の入学式。





クラス表が貼りだされていた。
一瞬呼吸が止まって…
何も聞こえなくなった。
そう、元彼、となった彼と…
噂になってたあの子
も私と同じクラス。
180人を6クラスに分けたのに。
「最っ悪。」
さらに、同じ小学校
出身の子は
あまり仲良くなかった子。
おまけに女子はその子だけ。

「嫌がらせか?」
かなりテンション下がった。
転校したいとすら思った。
でも、そんなこと
言っていられない。

クラスに向かうと…
「○○とクラス
一緒じゃーん?
良かったね?」
といいながら現れた、
私の噂を流した張本人。
そしてその子は1人では
何もできないらしい。
好奇心いっぱいの目で
私を囲んだ
その子の仲間たち。
この女がねぇ~…
みたいな目だった。
私は、精一杯の笑顔で
「そう。それが何か?」
と返しただけだった。
クラスに入ってみると、
やっぱり浮く。
みんなヒソヒソ話。
疲れるなぁと思ってた。

すごく鋭い視線に気付いた。
そう、噂になってた子。
何か言われるのかな
って思ってたけど、
結局そのことには触れず、
笑顔を見せてくれた。
それだけで、
すごく救われたんだ。
でも同時に、さっきの目
との違い。
性格キツいな…
って思った。