「ホントに関わる気なくて…
これからのこと、お前と
って真剣に考えてたのに…
会っちまったから…
まぁ、会社が一緒なだけで、
元カノは事務、俺は製造
だったから、接点なんて
ないと思ったんだ。ましてや、今辞めるなんて出来ないし。
なのにあいつは…
何かにつけて俺に
関わってきた。
この間の電話とかな…
多分会社の名簿か
なにかから調べた
んだと思う。
そして、俺は避け続けてた。
でも…話あるって
言われたんだ。
聞くだけ聞くことにしたんだ。何かあってからじゃ
遅いからな。」
「うん…」
「落ち着いて聞けよ…?」
「うん?」

「あいつ…なんでかな…
俺らのこと知ってたんだ…
調べたのか…偶然知ったのか…分かんねぇけど…」
「…」
「そんで…『2回目は
あなたも嫌だよね?』
って言われた。
意味はすぐ分かった。
『ふざけんな』って
言ったんだ。何が
目的なんだって…」
「…。」
「あいつは、俺が
あいつの物になることが
目的と言ってきた。
勿論俺はそんなつもりない。
だから話つけるつもりで
いる訳なんだけどな…
クソ女だから…もう
ぶっちゃけなにしても
動じないっつーか…
そんな感じで…
とりあえずお前に
話しとかなきゃって
思ったからさ…
ゴメンな…?」

正直言って、
私はその女なんかに
負ける気はしなかった。
でも、どう動いて
いいのか全く頭に
浮かんでこなかった…