「理由は…元カノ
だったらしいんだ…」
「…?」
「嫌がらせとか
ハンパなかったらしくて…
でも俺にチクったら
もっと悪化するって
脅されてて…俺にも
言えてなくて…
俺も気付いてやれなくて…
んで…結局、
なにも仕返しも
できないでただ
堪えてたらしいんだ。」
「…。」
「なのにそいつは
嫌がらせエスカレート
させていって…ついには
なにかやらかしたんだ…
でも…それが何なのか、
話してはくれなかった。
紹介してくれた友達にも
聞いたんだけど、
『俺にも話して
くれないんだ…』って
言われて…そのまま…
でも、相当な何か、
あったんだと思う。
それだけ誰にも
言えない話ってこと
だったんだと思うしな。
でも、そいつに、
『あたしにも、
あいつにも、もう
関わらないで…』って
ゆわれたんだ。だから、
俺はそうすることが
幸せなら、そうすることに
したんだ…」
「…。」
「だからしばらく
恋愛とかする気分に
なれなかった。
正直、お前のことも
悩んでたよ。最初は。
でも、お前だったら、
元カノとかとも
何も関わりないし、
俺が守れば、それで
大丈夫だと思ったんだ。」

彼が頻繁に連絡を
くれてた理由、今
分かった。同じ
過ちを繰り返したく
なかったんだろうね…
私、すごく大事に
されてたんだ…
そうだよね…
いつだって私のことを
一番に考えてくれてた…
ホントに、私には
勿体ない人だったなぁ…